アドラー心理学  あなたの「目的」が「原因」を生み出している

ハイ! マナビトです。今回の参考書籍はシリーズ600万部の大ベストセラー「嫌われる勇気」です。フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラー。そのアドラーの心理学を哲人と青年の会話で分かりやすく解説している本書。まだ、読んだことのない方、読みはしたけど忘れてしまった方へ向けて本ブログでは要点を絞ってさらに分かりやすい解説を試みようと思います。今回のテーマは『あなたの「目的」が「原因」を生み出している』です。それでは、いってみましょう!

ナビゲーター テツヒトさん

テツヒトさん
テツヒトさん

こんにちは。哲人と書いてテツヒトと言います。私がアドラー心理学を解説します。これからよろしくお願いします。

マナビト
マナビト

わわ・・・ 怪しい・・・ もはやおじいちゃんかおばあちゃんか分からない。しっかり質問して本当に怪しい人でないか見極めなければ・・・

マナビト
マナビト

テツヒトさん、マナビトと申します! よろしくお願いします。アドラー心理学について、分からなかったら遠慮なく質問しますね!

テツヒトさん
テツヒトさん

どんどん聞いてください。

アドラー心理学 トラウマは存在しない!?

マナビト
マナビト

私、トラウマがありまして・・・ 小さい頃、プールで溺れた経験がありそれ以来泳げないんです。プールとか海とか恐怖でしかない。アドラー心理学でトラウマを克服する方法はありますか?

テツヒトさん
テツヒトさん

マナビトさん、アドラー心理学ではそもそも「トラウマは存在しない」のです。マナビトさんは過去の溺れた経験から、それが「原因」となり泳げなくなったというのですね。

マナビト
マナビト

いやいやいやいやー、「トラウマが存在しない」ってどういうことですか? 私が恐怖に感じていることがウソだとでも言うのでしょうか。溺れたことが原因でトラウマになったんです!

過去の出来事は未来を決定しない

マナビトは、「過去、溺れたことが原因でトラウマになって泳げなくなった」と言っています。一方、テツヒトさんは「トラウマは存在しない」と言っています。話が噛み合っていませんよね? それは二人が「原因論」と「目的論」と別々の立場で話をしているからです。

原因論|現在の結果は、過去の出来事(原因)によって規定されるという考え。
 例)現在、泳げないのは、過去の溺れたという出来事によってそうなった。
目的論|過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考える。目的が先にあり、その目的を達成するために感情(原因)を生み出している。
 例)泳ぎたくないという目的のために、過去の溺れたという恐怖の感情(原因)を生み出している
マナビト
マナビト

私が泳ぎたくないという目的のために、泳ぐ恐怖という感情(原因)を生み出している!? そんな馬鹿な!!!

テツヒトさん
テツヒトさん

アドラー心理学を考える際は、目的論に立たなければ前に進めませんのでトラウマについてもみていきましょう。

アドラー心理学は明確にトラウマを否定している

アドラーはトラウマについて次のように語っています。

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショックーいわゆるトラウマーに苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである

アルフレッド・アドラー
テツヒトさん
テツヒトさん

マナビトさんが幼少期に溺れた経験は泳げないということに影響が少なくはないです。しかし、それによって泳げない未来が決まった訳ではありません

もし、過去の経験、今回で言えば溺れたという経験が泳げないという未来を決定づけるのであれば、幼少期に溺れた人は皆泳げないということになります。しかしながら、実際は過去に溺れた経験を持っている人でも泳げる人は多くいるでしょう。人生は誰かに与えられるものではなく、他の誰でもない自分自身が選択していくのです。過去の経験をトラウマ「溺れて恐怖を感じた経験があるから泳げない」と意味付けているのはあなた自身なのです。それを原因として泳ぎたくないという目的を果たしているのです。

マナビト
マナビト

うーーん、そうなんですかねー。納得したようなしていないような・・・

テツヒトさん
テツヒトさん

広く認知されている心理学の三大巨匠の一人フロイトのトラウマ理論を真っ向から否定するものですので、いきなりはスッと入ってこないかもしれませんね。これからアドラーの目的論を一緒に学んでいきましょう。

アドラー心理学 まとめ

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。嫌われる勇気が大ベストセラーになったので、アルフレッド・アドラーの認知度も格段に上がりました。私もアドラーの名前も本書の嫌われる勇気も知ってはいましたが読んでみようとは思っていませんでした。おそらく必要性を感じていなかったからだと思います。今回この本を手にしたのは、今の自分に必要と感じたからでしょう。同じように本書のキャッチコピー「すべての悩みは対人関係の悩みである」「人はいま、この瞬間から幸せになることができる」に惹かれる方も少なくないと思います(だからこそ、世界的なベストセラー)。忙しくて気にはなっているけど、買うまでには至っていないあなたに届けば幸いです。これから一緒にアドラー心理学を学んでいきましょう!

それでは、また!

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