
はい! マナビトです。今回の参考書籍はシリーズ600万部の大ベストセラー「嫌われる勇気」です。フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラー。そのアドラーの心理学を哲人と青年の会話で分かりやすく解説している本書。まだ、読んだことのない方、読みはしたけど忘れてしまった方へ向けて本ブログでは要点を絞ってさらに分かりやすい解説を試みようと思います。それでは、いってみましょう!
前回のかんたん振り返り
前回のテーマは『「人生のタスク」と向き合うと自分を変えることができる』でした。
仕事、交友、愛、これらはあなたが社会的な存在として生きていくなら必ず直面することです。必ず直面するので「人生のタスク(課題)」というわけです。仕事、交友、愛について「対人関係を軸」として考えていくのです。その考え方はそれぞれの距離と深さでしたね。詳しくは過去記事をご覧ください♪ 今回のテーマは『承認欲求を満たす必要はない。自分を変えられるのは自分だけ。』です。早速、一緒に学んでいきましょう!
アドラー心理学では承認欲求を否定している

承認欲求って人間誰しもあるものだと思いますし、誰かに認められたいと思いそれが叶わないことがアドラーの語る「すべての悩みは対人関係の悩みである」ということではないでしょうか?

アドラー心理学では、他者から承認を求めることを否定しています。承認されることは必要ないですし、むしろ承認を求めてはいけません。

オヨヨ〜 なぜですか?? 承認欲求があるからこそ、自分自身を突き動かす原動力になるのではないでしょうか?
承認欲求の危うさ
あらためて承認欲求とは何か、確認しましょう。
デジタル大辞泉
そもそも、なぜ私たちは他人に認められたいのでしょうか? 辞書にある通り「自分を価値のある存在だと思いたい」という欲求があるからというのが回答でしょう。
例えば、昔はキレイだったけど、今はゴミが散乱している川があったとします。その川の付近で暮らす人たちはまた川がキレイになることを望んでいます。この時、あなたは川をキレイにしようとゴミ拾いをします。けど、周囲の人々はその行動に気づかず、また気づいたとしても見て見ぬふり。感謝の言葉、一つももらえません。あなたの行動は価値のない行動でしょうか?

価値のない行動とは思いません。でもみんなのために、ゴミ拾いをしているのに感謝の一つももらえないとやる気を失ってしまうかもしれません。

みんなのために、〇〇しているのに感謝・認めてもらえない。だからやる気を失う。これは賞罰教育の影響が大きいのです。
【賞罰教育】 適切な行動をとったら、褒めてもらえる。不適切な行動をとったら罰せられる。

?? 何かいけないことでしょうか? 当たり前のように思えますが。

これは逆に言うと「褒めてくれる人がいなければ、適切な行動を取らない」「罰する人がいなければ、不適切な行動もOK」ともいえますよね?

おーー、確かに。テツヒトさん、ひねくれていますね!
「褒めてくれる人がいなければ、適切な行動を取らない」「罰する人がいなければ、不適切な行動もOK」ここに、承認欲求の危うさがあります。あなたが川をキレイにしたいから行動すると言うことに他人から評価を受けたい・認められたいという思いは本当に必要でしょうか?
アドラー心理学 他者の期待を満たす必要はない
あなたはあなたが考えた信念に従って行動すれば良いのです。私たちは他人の期待を満たすために生きているのではないし、他人も私の期待を満たすために生きているわけではありません。他人に認められたい・評価されたいという思いは最終的には他人の人生を生きることになってしまいます。だからと言って自分勝手に生きると言うことではありません。
アドラー心理学 まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。承認欲求を否定するという考え、最初は私も衝撃的な考えだと感じましたが、自分自身が「〇〇したい!」という思いに他人の評価は関係ないですよね。成果を出している人が「なぜ、それを続けているのですか?」と問われた時「私は好きでこれをやっているのです」と言う回答は多いですよね。そこには他人に評価されたい・認められたいといった承認欲求はありません。
他者の欲求を満たす必要はないが、自分勝手に生きると言うことではない。それでは、どうすれば良いのか? 次回を楽しみにしてくださいね!
それでは、また!
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