
はい! マナビトです。今回の参考書籍はシリーズ累計70万部 消費者心理の基本がわかる『行動経済学見るだけノート』です。行動経済学って何? 私と関係ないと思われたあなた。実は様々なシーンを行動経済学で説明ができます。かんたんに言うと行動経済学とは、心理学の理論を応用して経済を読み解くと言うこと。心理学✖️経済学です。人は消費する際に時に合理的ではない行動をします。その理由は感情があるから。感情によって消費行動が変わります。それでは一緒に学んでいきましょう!
前回のかんたん振り返り
前回は『行動経済学 ヒューリスティック』でした。ヒューリスティックとは「直感的に物事を理解すること」です。かんたんに言えば、詳細を見るのではなく「物事をざっくりと大枠を掴む」というイメージです。意思決定時に大切なのは、重要性の高い要因であるメジャーファクターとさほど重要性が高くない要因のマイナーファクターを分けることでしたね。詳しくは過去記事ご覧ください。今回は、『行動経済学 現状維持バイアス』です。それでは、一緒に学んでいきましょう。
行動経済学 人は現状を維持したがる傾向がある

うーん、人生このままで良いものなのか、もっと挑戦すべきではないだろうか、でも失敗するかも・・・ま、今がダメなわけではないので、そのままでも良いか。

マナビトさん、今のままで良いという心理、それが今回学ぶ現状維持バイアスです。

現状維持バイアス? そのままではダメなんですか?

いいえ、ダメというわけではないですが、今あるものに大きな価値を見出す心理「現状維持バイアス」ということは知っておいた方が良いでしょう。
マナビトのように「これまでのやり方がだめと言うわけではないのだから、変える必要があるのか」と考え、今までのやり方をずっと続けていく。これは悪いことではないですが、自然と新しい取り組みや挑戦に対して「今より失敗してしまうかも・・・」と不利益に焦点を当てている傾向にあります。現状維持バイアスを再度確認しましょう。
【現状維持バイアスとは】
全て物事は今あるままにしておこうとする傾向にある

人はなぜ、現状維持バイアスのように今のままにしておこうという心理が働くんでしょうか?

それは、何か新しいことを始めようとすると心理的なストレスがかかるからです。例えば、全く知らない道を開拓するよりは慣れ親しんだ道をいくほうが安心ですよね。

確かに♪ 慣れ親しんだ道の方が安心ですね。新しい道は近道かもしれませんが危険があるかもしれませんしね。

そうなんです。危険があるかも! というところがストレスを感じるのです。ただ、危険があるかないかは行ってみないことには分かりませんし、近道だったり景色が綺麗な道だったり新たな発見があったりポジティブな点もあるかもしれません。その可能性を捨てるのは惜しいかもしれませんね。
人は今まで通りという安心感から現状維持を好む傾向があります。その理由は、今までと違う行動をすることによる不安やストレスを避けようとする心理が働いています。その心理を損失回避と言います。しかしながら、こんどう学君が言うように不安やストレスがある道にもポジティブな要因があります。必ずしも不安やストレスを避けようとする損失回避をすることが合理的であるとは限りません。
行動経済学 現状維持バイアスの罠

なるほどー♪ 今までと違う行動をすることによる不安やストレスを避けようとする心理を私たちは持っているのですね。悪いことではないような。

そうですね、一見悪いことではないようにも思えますが、新しいことに挑戦するという視点で考えると、挑戦を躊躇させる要因にもなりますね。
私たちの周りには現状維持バイアスによって、至るところで挑戦を妨げたり購入させられていたりすることがあります。一例をみていきましょう。
【現状維持バイアスの罠】 ・毎週週刊誌を買っているから、買わないと落ち着かない。 ・今の会社は給料が安いけど、転職して給料が下がったら嫌だからやめておこう。 ・お昼時、他の店も開拓したいけど、いつものお店でいつもの定食を食べてしまう。 ・髪型ちょっと冒険したいけど、今の髪型のままで良いか。
現状維持バイアスの背景には、人はすでに持っているモノを高く評価したがる「保有効果」というものもあります。とにかく私たちは損失を避けたい。それが現状維持を優先する心理となっているのです。
行動経済学 失敗を恐れず挑戦を!

現状維持バイアスがあるから、人生このままで良いのか? という悩みがあってもなかなか一歩踏み出せないのか・・・ 挑戦しない方が良いのかな。

マナビトさん、そんなことはありませんよ。失敗もあるかもしれませんが挑戦しなければ得られないこともたくさんあります。まずは一歩踏み出す勇気を持つことですよ! 応援しています。

そうなんですよね! でも、一歩踏み出す勇気が・・・ くぅ、現状維持バイアスめ。
現状維持バイアスを乗り越える
私たちは学んできたようにとにかく損失を避けたいと考えます。それは生物として生き残る本能とも言えるのではないでしょうか。しかし、現状のままが良いとは限りません。なぜなら、あなた自身が現状維持と変わっていないと思っていても周囲はどんどん変わっていっています。だからこそ、小さくても挑戦し続けることが大事なのです。
【現状維持バイアスを乗り越えるコツ】 ・致命傷にならないのであれば挑戦してみる。 ・自分自身のリスク許容度を知る。リスクとは危険ではなく、将来の不確実性。良いかもしれないが悪いかもしれない。 ・ノーペイン、ノーゲイン。 ・自分が何をしたいのか(何を大事にしたいのか)、価値観をしっかりと把握する。
行動経済学 まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。現状維持バイアスの罠、かかりやすいですよね。マーケティングにも活用されており、サブスクリプションなんかも現状維持バイアスの心理を突いています。解約するよりかは今のままで良いか・・・と。そこは自分の価値観を照らし合わせて本当に必要かを検討していく必要があります。現状維持バイアスの罠から脱出する方法の練習として、いつもの通勤・通学路を変えてみるのも良いでしょう。何か新しい発見があるかもしれませんよ。変化の激しい時代。何もしないことは本当に安心・安全なのでしょうか? 少しずつでも自ら、考え行動するようにしていきたいですね。私もあなたに負けないように新しい挑戦をしていきます!! 一緒に頑張って参りましょう♪
それでは、また!
詳しく知りたい方は行動経済学の書籍をお買い求めください。
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