
はい! マナビトです。あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」のかんたん解説。今回は草薙龍瞬著書のベストセラー『反応しない練習』の解説します。仏教? 私には宗教はちょっと・・・という方、いると思います。しかし、ブッダの考え方は私たち日本人の生活習慣に馴染んでいます。例えば、「ありがとう」「おかげ」「安心」など仏教用語ですし、ビジネスではマインドフルネスの源流です。ストレスフルな時代に、ブッダの考え方は悩みが消えていき人生をシンプルに、ロジカルにしてくれます。
前回のかんたん振り返り
前回は『感情を、上げもせず、下げもせず』です。感情をめぐる悩みというのは、「感情」という自分自身の問題と「相手との関わり方」という相手がある問題と2つに分けて考えるのです。どのような時も決してムダな反応はせず、ただ相手をみて理解する。それこそが相手を打ちまかしたり自分の心を乱したりしない「反応しないことが最高の勝利」でしたね。詳しくは過去記事をご参考ください! 今回は、第3章のマイナスの感情で「損しない」の『困った相手と「どう関わるか」』です。早速、学んでいきましょう!
困った相手と「どう関わるか」

会社に困った人がいます。離れるわけにもいかず、うまく付き合っていくしかありません。こんな場合、どうしたらいいんでしょう・・・ もう、我慢の限界です。

相手との関わり方というのは「相手にどんな心を向けるか」ということですよ、マナビトさん。
人間関係で苦しまない方法があります。それは「相手に向ける心を確立する」ことです。
相手のことを「判断」しない

相手に向ける心を確立するとは、どんなことでしょうか? 私にもできますかねぇ。

まずは、相手との関わり方の原理原則をみていきましょう。
【相手との関わり方の原理原則】 ① 相手のことを「判断」しない ② 過去は「忘れる」 ③ 相手を「新しい人」と考える ④ 「理解し合う」ことを目的とする ⑤ 「関わりのゴール」を見る
「判断しない」ことは、すでに学んできましたね。確かに「困った人」はいます。でも、その判断は危ういかもしれません。それは「自分自身の承認欲」という”慢“につながっているからです。重要なことは「心に苦悩を溜めない」こと、「しなくていいい判断は、しないほうがいい」のです。
どんな幸せな感情も、苦悩という反応によって台無しになってしまいます。
過去を忘れるー記憶を相手にしない

判断しなくても良いのは分かりますが、困った人は過去にあんなこともこんなことも私に対して行ってきました。思い出すだけで悔しい・・・

過去を引きずらないこと、忘れることが重要ですよ、マナビトさん。
人は過去の出来事をいつまでも覚えています。そして、似たようなことがあったときに過去の記憶を掘り起こし、「またか・・・」という新しいネガティブな思考を誘発してしまいます。つまり、目の前の今の出来事ではなく、過去を思い出して、「記憶に」反応して、新しい怒りを生んでいるのです。
相手はいつでも「初めて会った人」

記憶は記憶として反応しないことは分かりました。でも、目の前の困った人は変わらずいます。どうしたら・・・

相手と向き合う時、どんな相手でも相手を「新しい人」と考えることです。

「新しい人」と考えること!?
人も、心も、うつろいゆくもの。無常、常では無いということです。例え同じ人であっても同じでは無いのです。自分も、相手も「昨日と同じ人物」と考えがちです。しかし、その人の住む場所、仕事、名前など同じですが「心は変わっている」ので、昨日と同じではありません。
「あの人は変わらない」ということは実は思い込み。あなたも相手もコロコロと心は変わり続けているものです。こうした理解をしていくと「いつでも初めて会った人」と捉えられて過去の記憶と離れられるかもしれません。
相手と理解し合う

ありがとうございます! 私、なんか実践できそうです。我慢も大事ですね。

我慢とはまた少し違うのですよ、マナビトさん。最終ゴールは「相手と理解し合うこと」なのです。
反応しないこととは「相手に無関心でいる」だったり「我慢」したりすることではありません。我慢は、すでに怒りが湧いておりストレスが溜まっている状態です。それを続けていくとどんどん苦しくなったり鬱になったりしかねません。
「理解し合うこと」とは「理解を共有すること」です。自分自身の感情や思い・考えを相手に理解してもらうことは重要です。理解し合うことが時間がかかりますので、急ぐ必要はありません。長い目で捉え、相手へのネガティブな感情は、理解し合えたときにリセットされます。楽観と信頼を持って相手と向き合いましょう。
まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。自分がどう在りたいかという方向性を考えることが重要です。「正しいのは自分で、間違っているのは相手」と考え続けていると、執着を生み苦しみが生まれます。過去にこだわらず、今に集中しましょう。
苦しめ合うために、関わっているのではない。理解し合うために、お互いの幸せのために、関わっているのだ。
反応しない練習 P120
それでは、また!
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