
はい! マナビトです。あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」のかんたん解説。今回は草薙龍瞬著書のベストセラー『反応しない練習』の解説します。仏教? 私には宗教はちょっと・・・という方、いると思います。しかし、ブッダの考え方は私たち日本人の生活習慣に馴染んでいます。例えば、「ありがとう」「おかげ」「安心」など仏教用語ですし、ビジネスではマインドフルネスの源流です。ストレスフルな時代に、ブッダの考え方は悩みが消えていき人生をシンプルに、ロジカルにしてくれます。
前回のかんたん振り返り
前回は『他人からの評価を「追いかけない」』です。周囲の目が気になる心理の正体は何度も登場してきた「承認欲」なのです。妄想に囚われるか、正しい理解を求めるか。ブッダのシンプルで合理的な思考法では後者の「正しい理解」を求めるのでしたね。詳しくは過去記事をご参考ください! 今回は、第4章の他人の目から「自由になる」の『うっとうしい相手から「距離を置く」』です。早速、学んでいきましょう!
うっとうしい相手から「距離」を置いても良い

だいぶ、周囲の目が気にならなくなりましたが、ある時? 誰かのある言葉だったり行動だったりで強く反応してしまうことがあるんです。どうしてでしょうか?

周囲の目が気になるとお考えですが、実は「特定の人間」が影響していることもあるのですよ、マナビトさん。もし、あなた自身も把握していないその特定の人間がわかった時、長年の悩みが一気に解消する可能性すらあるのです。
なぜ、その程度のことで反応するんだろう? と思う瞬間はありませんか? あなたにとってはその程度でも相手にとっては「過去の嫌な記憶を呼び起こすスイッチ」かもしれません。心の反応というのは連鎖していきます。その心のからくりを理解することが苛立ちだったり怒りだったりを鎮める本質なのです。早速見ていきましょう。
【心の反応が連鎖する仕組み】 ① 刺激に触れる ② 心が反応する ③ 感情や欲求や妄想や記憶などの「強いエネルギー」が生まれる この「強いエネルギー」が記憶に残ったり、表情や行動に出てしまったりする ④ 似たような刺激で③の強いエネルギーが呼び起こされる

心理学でいうところのトラウマ(心的外傷)に近いものでしょうか。

そうですね、仏教の世界ではその強いエネルギーを”結生“と言います。英語では「心の形成」という言い方もしますよ。
なぜ、その程度で怒るのか? という反応をする人は、怒りが結生されており、新しい刺激に触れて反応しているのかもしれません。それは「怒りっぽい」「神経質」「落ち込みやすい」「対人恐怖症」などの気質をもった人の奥底にある”結生した反応”なのかもしれません。
強いエネルギーとなっている結生への対処法

過去に受けた強い刺激で、強いエネルギーとなってしまった結生は、もうどうしようもないのでしょうか? 諦める??

段階を踏んで、対処する方法がありますよ、マナビトさん。もし、対処法がうまくいけば、長年その人を苦しめている反応から解放されるかもしれません。
早速、結生の対処法の解説です。
結生の対処法 ① よく気づいて、反応しない ② 感覚を意識する ③ 反応の源を断つ
よく気づいて、反応しない
「これは記憶・妄想にすぎない」と声に出してみることです。結生を「心のクセ」と割り切ると、それが出てくるたびに気づくことができます。「気づく」ことは「手放す」ことのきっかけになるので、気づくことから始めましょう。
感覚を意識する
体の感覚は、感情とは別のものなので感覚に意識を向けると、反応をリセットしやすくなります。不快な感情に悩まされた時は感情に意識を向けましょう。つまり、運動をすることです。歩くのも良いですし、スポーツなども良いでしょう。体の感覚に意識を向けましょう。
反応の源を断つ
過去にできた結生の原因が現代も身近にいる可能性もあります。例えば、親子関係、身近な友人関係など。簡単ではないですが、不快な感情を生むのであれば、キッパリと距離を置くことをお勧めします。理想は「過去の記憶」にも「現在の相手」にも反応しなくなるまで距離を置くことです。それは物理的に、時間的にです。その方が長い目で見た時により良い関係性を築ける可能性が高いのです。
まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。あなたの中に結生はありませんでしたか? まずが、そこを見つめることが大事です。見つめて対処することにより、長年苦しめていた性格だったり、反応だったりを改善できるかもしれません。自分を見つめ、心の仕組みを知り、スッキリとした気持ちで過ごしたいものですね。ちなみに私も20代・30代前半ぐらいまでは反応しやすかったのです、原因を探り対処することで、悩みはだいぶ解消されてきました。小さな考えの変化は、自分の行動に大きな変化をもたらします。あなたも試してみてはいかがでしょうか。
それでは、また!
詳しく知りたい方は「反応しない練習」をお買い求めください。
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