
はい! マナビトです。あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」のかんたん解説。今回は草薙龍瞬著書のベストセラー『反応しない練習』の解説します。仏教? 私には宗教はちょっと・・・という方、いると思います。しかし、ブッダの考え方は私たち日本人の生活習慣に馴染んでいます。例えば、「ありがとう」「おかげ」「安心」など仏教用語ですし、ビジネスではマインドフルネスの源流です。ストレスフルな時代に、ブッダの考え方は悩みが消えていき人生をシンプルに、ロジカルにしてくれます。
前回のかんたん振り返り
前回は『うっとうしい相手から「距離を置く」』です。あなたにとってはその程度でも相手にとっては「過去の嫌な記憶を呼び起こすスイッチ」かもしれません。見つめて対処することにより、長年苦しめていた性格だったり、反応だったりを改善できるかもしれないのでしたね。詳しくは過去記事をご参考ください! 今回は、第4章の他人の目から「自由になる」の『もう較べない。自分のモノゴトに集中!』です。「反応しない練習」は今回で最終回! ぜひぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。著書ではこの後、5章「正しく競争する」と最終章「考える基準を持つ」と続きます。気になる方は、書籍をお買い求めください! それでは、かんたん解説、早速、学んでいきましょう!
自分のモノゴトに集中!

周囲の目を気にせず、自分のことに集中する! 集中する・・・

ついつい周囲の目が気になっていませんか、マナビトさん。

龍さん、周囲の目を気にせず自分に集中することが大事なのは、分かっているのですができません。どうしたらいいでしょう・・・

つい他人と較べてしまうというのは、悩みのタネですよね。合理的に考えてみましょう、マナビトさん。
なぜ、人は他人と比較したがるのでしょうか? 同世代の年収や活躍している姿と自分を較べたり、職業・地位・収入・容姿・学歴・評判・評価・交友関係を比較したりするなど、対象は枚挙にいとまがありません。さまざまな情報を収集しては相手をみて「自分の位置」を測っています。
この心理の正体は何なのでしょうか?
これも、今まで学習してきたあなたならピンとくるかもしれませんが、「承認欲」の表れです。「自分の方がまだマシ」「意外と頑張っているな、自分。」と人と較べるということは、承認欲を満たして安心したいのです。そもそも、他人に認められたいという心がなければ、比較すること自体無意味なことです。自分自身を肯定・納得させられていないから、人と比較して「自分もOK」という判断をしたいのです。
比較は非合理な思考

そうか、安心感を得たいのか私は。じゃ、安心感を得られるのであれば、比較しても良いのではないですか? お金も時間もそんなにかからないし合理的な思考に思えます!

実は、比較というのは非合理な思考なのですよ、マナビトさん。

え〜! 何ですって!?
実は、比較は非合理的な思考。周囲のデータを収集して自分の位置を判断する、一見合理的な思考にも見えます。何が非合理なのか理由をみていきましょう。
【比較が非合理的な思考である理由】 ① 手応え・実感を感じられない|比較という心の働きは、そもそも実在しない ② 安心できない|比較しても自分の状況が変わる訳ではない ③ 常に不満が残る|安心感を得るには絶対・完全に有利な状況でなければならないが非現実的
それでも、人は比較をしてしまいます。それは簡単だから。そしてたまに優位な場合もあり安心感を得ることもできます。しかし現実は何も変わらないので、比較とは単なる妄想という「暇つぶし」に過ぎないのです。
「比較」ではなく「正しい努力」

そうか、比較は単なる妄想で暇つぶしか。現実は何も変わらないのでそうですよね! わかりました。じゃ、どうすれば比較せずに安心感を得ることができるのでしょうか?

比較より、もっとやるべきことがあります。それは「正しい努力」ですよ、マナビトさん。比較をすぐにやめて正しい努力をしていきましょう。
比較が単なる妄想で暇つぶしに過ぎないのであれば、そこに止まるのは勿体ない。正しい努力をしましょう。
【正しい努力】 ① 今の仕事・生活を「改善」していく ② 自分のモノゴトに集中する ③ 自分で納得できることを基準とする
承認欲は「欲を捨てて出家」しない場合、モチベーションとなり行動の源泉になり得ます。承認欲をコントロールし活動のエネルギーに変えましょう。承認欲は捨てるのではなく、活動のエネルギーという手法にすれば目的に到達するための力となります。間違っても認められたいという目的にしないように心がけてください。
改善・集中・納得

よ〜し!! やるぞー! おう!!! まずは改善ですね。え〜っと何から始めたら良いでしょうか?

心は快か不快の二者択一です。快に近づくように改善するのですよ、マナビトさん。
今の仕事・生活を「改善」していく
以前学んだように人の心は快か不快かの二者択一です。不快を感じたことはそれが望ましくない心の状況であり、そこを避けたいと考えます。その心の反応を利用して不快なことを快に変えるように環境を改善していくのです。正しい努力とは人に認められるものではなく、あくまであなた自身の内面の充実を図るものです。例えば、仕事であればすぐに欲しい情報を手に入れられるように不要なモノは捨て、必要なモノは取り出しやすいように整理整頓をしておく、生活であれば快に感じられるようにグリーンを取り入れたり好きな雑貨を飾ったりなどがあります。快は人それぞれなので、快を感じる方法も人それぞれです。
自分のモノゴトに集中する
自分のモノゴトとは、作業のことです。どのような作業なのかみていきましょう。
【自分のモノゴト=作業】 ① 自分にとって必要な作業 ② 自分にとって役に立つ作業 ③ 体一つでできる作業
そこに周囲の目や他人の行動は関係がありません。「外の世界」を忘れて「自分のモノゴトに集中」して納得することが大事です。今、この瞬間に目を向けるマインドフルネスに近いですね。
自分で納得できることを基準とする
作業に入ると全集中し、周囲の目も気にしたり、外の世界を妄想することがあってはなりません。ただ無心で心を尽くして作業を行います。そうすることでムダな反応が消え去り、心はどんどんクリアになり集中する充実感と納得感を得ることができるのです。
まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。反応しない練習を通して、あなたの中に何か一つでも取り入れることで気分がスッキリと楽になるのではないかと思い、紹介しました。私自身も今回読み返すことで忘れていたことが蘇り、再度取り入れようと考えています。自分のなすべきことに集中し、やり遂げた後にスッキリとする。他人の目など気にすることないですよね。自分自身の心の中を見るだけでOKだったのです。

龍さん、今回で最後ですね。ありがとうございます。

みなさん、マナビトさん、ありがとうございます。少しでも悩みから解放されて人生が楽になるのであれば私も嬉しいです。また、どこかでお会いしましょう。

笑った!
最後にブッダの教えで締めたいと思います。
他人の物事のためのに、自分のなすべきことを捨て去ってはならない。自分の物事を熟知して、自分のなすべきことに専念せよ。
ブッダ
それでは、また!
5章、最終章と続きが気になった方は、「反応しない練習」をお買い求めください。
コメント