マーケティングを理解する〜目標(ターゲット)の設定〜      

はい! マナビトです。マーケティングのかんたん解説のマーケティング・フレームワーク編の4回目です。初心者にも非常に分かりやすく解説されている『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』を参考に、マーケティングを甘くみていた過去の自分へ向けた、そして知識を定着させるために簡単にまとめてみようと思います。

前回のかんたん振り返り

前回は「戦況分析・目的の設定」でしたね。目的の設定は最重要で、目的を設定する際の3つのポイントを学習しましたね。

【目的設定の3つのポイント】
1.実現可能性|適切な目的は難しすぎず、簡単すぎずの良い塩梅のところ
2.シンプルに|限りなくシンプルで明確な目的設定
3.魅力的に|人の気持ちを惹きつける目的は人的資源を増大させる

目的の設定ができたら、次は目標(ターゲット)の設定です。マーケティングにおいて、全ての人を満足させることは大変難しいことです。失敗の確率の方が高い。だからこそ、目標(ターゲット)を誰に(WHO)するのかを考えなければなりません。

消費者を選ぶ理由

マナビト
マナビト

目標(ターゲット)について、私はみんなに喜んでもらいたいので、全ての人をターゲットにしたいと思います。私の思いは届くはずです!

マーケくん
マーケくん

マナビトさぁんは、みんなに喜んでもらいたいのですね。気持ちは素晴らしいですが、みんなをターゲットにするとその思いは一人一人に届きますでしょうか? いくらマナビトさぁんの思いが強くても経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・時間・知的財産)は限りあるモノです。よく考えて使わなければ、誰も喜んでもらえないという悲惨なことにもなりかねません

3つのポイントをおさえて目的を決めた後は、その目的を達成するための目標(ターゲット)として誰(WHO)を狙うかを決めます。前述の通りマーケティングにおいて、全ての人を満足させることは大変難しいので、目標(ターゲット)となる消費者を選ぶ必要があります。なぜなら、経営資源は限られており、満遍なく投下すると効果は薄くなり成功の確率が下がるからです。一人当たりに投下する資源を高めて成功の確率を高めるのです。

目標(ターゲット)の選択をWHOという

ここで一つのかんたんな計算式をご紹介します。

一人当たりのマーケティング予算=総マーケティング予算÷目標(ターゲット)数

例えば、10の総予算がある際に目標数が10人の場合、一人当たりのマーケティング予算は1です。成功するラインが3だった場合、10名に行ったマーケティングは全て失敗に終わります。目標数を10人から3人に選択した場合、総予算10÷3人=一人当たりのマーケティング予算3.3333・・・と成功する確率がぐんと上がるのです。

他にも目標(ターゲット)を選択する理由が2つあります。

【目標(ターゲット)を選択する理由】
1.一人当たりに投下する資源を高めて成功の確率を高めたいから
2.消費者全体の中でも「買う確率」や「購買欲」に大きな偏りがあるから
3.満たすべき消費者ニーズにも偏りがあるから

以上の目標(ターゲット)を選択する理由をおさえて、選択しなければなりません。では、どうやって目標(ターゲット)を選定するのでしょうか?

戦略ターゲットとコアターゲット

マナビト
マナビト

全ての人ではなく、ターゲットを絞り込まなければならないのですね。どういうふうに考えるんですか?

マーケくん
マーケくん

全消費者の中からターゲットを絞り込んでいくのですが、2段階に分けるのです。

全消費者が一番大きな円として、その中に戦略ターゲット、さらにその中にコアターゲットを選定します。

戦略ターゲット|ブランドがマーケティング予算を必ず投下する最も大きな枠組み
コアターゲット|戦略ターゲットの中で、さらにマーケティング予算を集中投資するターゲット消費者の枠組み

見た目は単純な枠組みですが、戦略ターゲットの枠組みから外れた消費者は完全に捨てるという戦略になります。この戦略ターゲットの枠組みが小さすぎると目的達成から遠ざかることもありますので、全体の8割を想定すると良いでしょう。コアターゲットは最も手厚くマーケティングを行います。コアターゲットも枠組みが小さすぎると目的達成から遠ざかりますので、全体の1〜3割程度を想定すると良いでしょう。戦略ターゲットとコアターゲットの違いを明確にしなければ、あまり意味のないターゲット選定になりますので注意しましょう。

マーケくん
マーケくん

ターゲットの選定はイメージできましたか? 例えばブログだといかがですか?

マナビト
マナビト

そうですね。全消費者がブログ読者、戦略ターゲットはエンターテイメント好き、コアターゲットはエンタメ好きで映画好きに設定したいと思います。

マーケくん
マーケくん

きちんとターゲット選定がイメージできていますね。すごいじゃないですか、マナビトさぁん! では、どのように経営資源を投下するのですか?

マナビト
マナビト

私のブログを読んでくれた戦略ターゲットに映画チケット、コアターゲットにテーマパークUSJのチケットをプレゼントします! これでブログ読者も爆増です!

マーケくん
マーケくん

確かに! ブログ読者が爆増しそうですが、そんな経営資源はあるのですか? そこまで考えられていますか!?

マナビト
マナビト

およよ〜

マーケくん
マーケくん

マナビトさぁん、爪が甘いですね。頑張っていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。戦略ターゲットを選定する際に、それ以外は完全に捨てると記載しました。完全に捨てるということは口でいうほど簡単ではありません。しかしながら、ここがブレてしまうと戦略ターゲットにならないのでしっかり選択しましょう。また、マーケティングの対象外から消費者が向こうからくる場合は大歓迎です。

この考え、個人に置き換えても活用できますね。ターゲットを絞って、絞ったところで成果を得る。良し悪しはおいて、勉強でも算数・国語・理科・社会の4教科で戦略ターゲットを算数と理科に絞り、さらにコアターゲットを理科に絞り理系を目指す、仕事でもある分野だけずば抜けて能力が高いという戦略を取ることもできますね。

皆さんも、戦略ターゲットとコアターゲットを設定し、高い成果を目指してみてはいかがでしょうか? それでは、また!

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